こんばんは。代表理事の山田です。
しばらくブログを更新できず、大変失礼しております。今月16日、17日開催の「第48回フランス音楽コンクール」の準備をはじめ、複数のプロジェクトが現在同時進行中で、少々忙殺されております(でも、お陰さまで元気ですので、ご心配なく!)。
そんな中、11月4日に、愛知県まで足を伸ばして参りました。
目的は・・・
これです。
9月16日に、当財団設立記念イベント・コンサートにメイン・アーティストとして出演して下さった、ピアノとヴァイオリンのデュオ、「スギテツ」さんが、鉄道関係のフェスティヴァルで開催されるコンサートに出演されるとのことで、ご招待をいただきました。「ありがとうございます!」ということで、愛知県は稲沢市にある名古屋文理大学文化フォーラムへ。雨模様のお天気にも関わらず、会場は鉄道ファンの熱気に溢れていました。様々なイベントが催される中、ひときわ多くの人たちが向かう先を見れば、「スギテツファミリーコンサート 鉄道物語in 稲沢」会場である中ホール。
そこで、思いもかけないモノと「再会」を果たしました!
これです。
そう、9月16日の財団設立記念イベント・コンサートの時に、受付で展示の後、記念としてスギテツさまにプレゼントした、名鉄パノラマカーの「花模型」です!鮮やかな「名鉄スカーレット」カラーの車体は、否応なしにお客様方の眼にとまり。「え、何あれ?」「名鉄パノラマカーだよ!」「えー、花で出来てるの?」「花模型だって」「ほんとにそっくり-」「ちょ、スマホ貸して。写真、写真」
その場で、「花模型」製作者の松元久美子さんにメールでお知らせしたところ、大変喜んで下さって、早速ご自身のブログでも記事にしてくださいました→松元さんのブログ記事はこちら。(彼女が神戸市垂水で行なっているフラワーレッスンのホームページはこちら→☆)松元さんも書いておられますが、他ならぬパノラマカーの生まれ故郷で、再び多くの方々、それも鉄道を愛する方々のお目にとまる機会をいただき、「花模型」もさぞや嬉しい気持ちだと思います。そして、このようにこまやかなお心遣いをして下さったスギテツさまに、改めて御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました!
コンサートは2時間半に及ぶロングステージでしたが、スギテツおなじみの冗談音楽あり、鉄道にゆかりの作品演奏あり、新幹線の先頭部分と同じアルミ材で作られたヴァイオリンを使用しての演奏あり(特に稲沢市は「貨物車の街」として知られるとのことで、貨物車両に関する作品が印象的でした)、など、スギテツの魅力たっぷりの演奏に加え、地元東海ラジオ放送の源石アナウンサーの絶妙な司会のもと、鉄道写真コンテストの表彰式なども行なわれる、盛り沢山の内容。休憩無しの「ノンストップ走行」にも関わらず、お客様の途中退場がほとんどみられなかったのは、9月16日のオルビスホールと同じでした。鉄道と、稲沢市を愛する皆さんの、ピュアでまっすぐな思いと、スギテツデュオの熱い聴衆サービス精神とプロフェッショナリズムが見事に融合した、素敵な舞台でした。
私にとって、とりわけ印象的だったのは、「亡き名鉄7000系のためのパヴァーヌ」を生で聴けたこと。ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」と、名鉄名物のミュージックホーンのメロディを見事に合わせたこの作品は、編曲をされたスギテツのピアニスト、杉浦氏ご自身が「気に入っています」と仰っているスギテツ名作の一つです。
実は、「スギテツ」を初めて知ったのが、ある日偶然、ラジオか何かで耳にしたこの曲だったのです。名古屋の方なら誰でもご存じ、という、独特の明るさと哀愁を帯びたミュージックホーンのメロディーに、ラヴェルの典雅なパヴァーヌの旋律がからまって、艶を帯びたヴァイオリンの調べと共に、名鉄を全く知らない私にも、幻の赤い電車が追憶の中を走ってゆく情景が浮かんだのでした。「単なるアレンジでもなければ、おふざけのパロディでもない、この不思議な面白さと魅力をもった音楽を作っているのは誰だろう」それが「スギテツ」との出会いでした。9月16日のコンサートへの出演をお願いした最初のメールで、このことを書いたのですが、杉浦氏はそのことを覚えていてくださって、「あの〈名鉄パヴァーヌ〉を久しぶりに演奏します。よかったらぜひ来て」と、今回、お声をかけてくださったのでした。
温かいお心遣い、さりげない気配りの積み重ねによって、良き「御縁」が繋がっていくことを実感した出来事でした。
今後、ますます多くのアーティストの皆さま、音楽と芸術、文化を愛するお客様の皆さまとも、良きご縁の繋がりがありますように、と願います。
また、お立ち寄りくださいませ。
※スギテツ・デュオによる、今回のコンサートのブログ記事はこちら→ ☆