カンセイ・ド・アシヤ文化財団

サロンについて

カンセイ・ド・アシヤ文化財団がおおくりする二つのサロン

-プチ・サロン・デュ・カンサイとグラン・サロン・デュ・カンサイ-

現代の大阪に、パリの”芸術サロン“を、新たなスタイルで甦らせよう―2014年に、大阪市内の専修学校「関⻄ピアノ専門音楽学校」ショパンホールで始まった、「プチ・サロン・デュ・カンサイ」。200名弱のみのお客様をお迎えして、こじんまりした空間の中で開催されるサロンは、毎回素敵なプロのアーティストにお越しいただき、昨年の冬で8回目に到達しました。多くの御常連様に恵まれ、アットホームな雰囲気の中、上質な文化・芸術パフォーマンスとの出会いを楽しむシリーズ企画として育ちつつあります。

今回、新財団法人として新たに出発するにあたり、プチ・サロン・デュ・カンサイとは別に、もう少し規模の大きい会場で、内容もよりダイナミックなコンテンツでおおくりする芸術イベントを始めさせていただくことにいたしました。

グラン・サロン・デュ・カンサイ

プチ・サロンが、その名の通り「小さいサロン」であるのに対し、グラン・サロンは「大きなサロン」。芸術文化を愛し、皆さまご一緒に楽しむ姿勢はそのままに、より豪華でダイナミックな内容で展開してまいります。

記念すべき第1回グラン・サロン・デュ・カンサイは、2018年9月16日(日)、神戸ファッション美術館 オルビスホールにて!(※無事、盛会のうちに終了いたしました!
大きな節目の回にふさわしく、今回のサロン・コンサートにお迎えするアーティストは、近年各方面での活躍が目立つピアノとヴァイオリンのデュオ「スギテツ」さんです。

「クラシックで笑顔を創る」をモットーに、年間100本を超える公演を行い、ラジオ・TVをはじめ各メディアで採り上げられている異色のクラシック音楽デュオです。
公演当日は、ゲストに関西を拠点に活動するプロの弦楽奏者をお迎えし、アンサンブルも加わる豪華なステージとなります。

第1回グラン・サロン・デュ・カンサイの詳細はこちら(公演は終了しております)

プチ・サロン・デュ・カンサイ

現代の大阪に、パリの”芸術サロン“を、新たなスタイルで甦らせよう―2014年に始まった、関⻄ピアノ専門音楽学校での「プチ・サロン・デュ・カンサイ」。皆さまのおかげを持ちまして、アットホームな雰囲気の中、上質な文化・芸術パフォーマンスとの出会いを楽しむシリーズ企画として育ちつつあります。

これからは、大阪だけでなく、芦屋市、神戸市、または京都市など、幅広いエリアで様々な会場を舞台に、ますます楽しくハイクオリティなプチ・サロンの開催を目指していきます。

詳しくはこちら

サロンとは?

サロンとは元来、主にフランスやイギリスなどの貴族や上流階級の邸宅で、文化・芸術を愛する人々が集い、芸術家によるパフォーマンスを楽しんだり、当時最前線の思想や学術についての話題を共有する場として始まったものでした。その後、時代が移ろうにつれて、「サロン」の意味も変わっていき、特に現代の日本では、この言葉は今や、良くも悪くも非常に多様な意味で使われている、といっても過言ではないでしょう。
「プチ・サロン・デュ・カンサイ」、そして「グラン・サロン・デュ・カンサイ」は、「サロン」の本質的な部分を大事にしたいと考えます。
つまり、アット・ホームな雰囲気の中、好きなもの・好きなことを幅広くシェアできる人々とともに、優れた文化芸術に触れる上質な時間を共有すること。

一つの情景を描写させてください。

カンセイ・ド・アシヤ文化財団と縁の深いフランスの作曲家の一人、ジャック・イベール(Jacques François Antoine Ibert, 1890年- 1962年)のパリの居宅で、イベール夫人が夫亡き後も定期的に開催されていたサロン・コンサート。「プチ・サロン・デュ・カンサイ」「グラン・サロン・デュ・カンサイ」がめざす、「本物のサロン」の原風景の一つです。

重い木の玄関ドアを開けると、ワインとチーズ、ガトー(お菓子)の香り。
廊下や、奥の部屋から、人々のざわめきが聞こえてきます。

「彼は、今日来れるの?」
「先回のサロンがよかったから、今回も来ちゃったよ」
「ワインのお代わりある?」
「前回会った彼女に、今日また会えるといいな」
「今日のアーティストはどんな人?」
「最近、今日の演奏家についての面白い紹介記事を読んだよ、これなんだけど・・・」

グラスの触れあう音、笑い声、高揚した囁き。

やがて、一時、しん、とした静寂が訪れ。
登場したアーティストが、小さなステージへと続く木製の階段を踏む足音。
少しして、フロアから、期待に満ちた温かい拍手の音が響いてきました。

今からほんの30年ほど前の話です。

肩ひじ張らず、自然なかたちで、日常生活の中で、文化芸術に親しむ。その上質なアール・ド・ヴィーヴル(
Art de Vivre)のひと時を、品格をもって共に味わう。気負わない、てらわない、大人の楽しみ、サロン。

それは同時に、生身の人間同士が貴重な時間を共有する場ともなります。
スマートフォンやパソコンで、いつでも繋がる、いつでも切れるという関係とは対極にある、その日その時が一期一会になるご縁の結ばれ方は、人と人との関係の在り方について、今一度考える機会を与えてくれるといえるかもしれません。

「プチ・サロン・デュ・カンサイ」、「グラン・サロン・デュ・カンサイ」それぞれ、これから年1回の開催を予定しております。

めぐる季節の中で、二つのサロンが、皆さまの人生行路を彩る路傍の小さな花になることがあれば、望外の喜びです。