カンセイ・ド・アシヤ文化財団カンセイ・ド・アシヤ文化財団

スギテツさんのこと①ー真顔のいたずら

第1回 グラン・サロン・デュ・カンサイ

こんにちは。代表理事の山田です。いよいよ、スギテツ・デュオのことを書いていこうと思います。

スギテツさん。そう、来る9月16日開催の、当財団設立記念イベント・コンサートでお招きする、メイン・アーティストのお二人です。

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(画像お借りしました)

「カンセイ・ド・アシヤ文化財団」を立ち上げた時、財団主催の最初の催しものには、どんなアーティストの方にいらしていただきたいか、と皆で考えました。

その時、まっさきに私の頭の中に上がったのが、スギテツ・デュオでした。

正直なところ、財団設立という大きな節目の機会であるから、もっとフォーマルな雰囲気の強い、聴衆の皆さまが背筋を伸ばして聴くような空気のコンサートに、という意見もなかったわけではありません。

しかし、私は、「カンセイ・ド・アシヤ文化財団」が汗もかかないような、すまし顔の風情の財団、にはなってほしくないと思っています。

誤解のないように申し添えますが、もちろん、フォーマルな雰囲気のコンサートには、それならではの魅力はあります。

けれども、当財団の設立記念イベントは、すなわち、「カンセイ・ド・アシヤ文化財団」がどのような財団をめざすのか、をお集まりいただいた皆さまに表明する場でもある。そうならば、なおのこと、私どもの財団のめざすところを体現するようなスタイルでお仕事をなさっているアーティストに来ていただく必要がある。

「カンセイ・ド・アシヤ文化財団」がめざすのは、人を本気で楽しませる、癒やす、鼓舞する本物の芸術・文化を味わう機会を提供すること。ともすれば、「日々の生活」という散文的な流れにとり紛れてしまう世の中で、きらめく「詩的時間」を皆さまと共に楽しむこと。そのことによって、それぞれの人生に輝くひととき・夢のように美しい記憶を、一つでも増やすこと。それを、堅苦しいかたちではなく、心わきたつような、伸びやかさをもったかたちで為していきたい。

「おもしろいこと、ご一緒に」

この思いを、既に十年以上の長きにわたって、ステージで体現し続けているデュオがいる。それが、スギテツ・デュオだ、と思ったのです。

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(画像お借りしました)

ピアノ・編曲 杉浦 哲郎(すぎうら てつろう)。

ヴァイオリン 岡田 鉄平(おかだ てっぺい)。

このお二方で構成されるスギテツ・デュオのことを知ったのは、もうずいぶん前になります。

そのことについては、またの機会に詳しく書かせていただくことにして。
* * *

スギテツ・デュオの真骨頂は、「極と極の間を自在に渡り歩く」ところにあるかと思います。

歴史の長きにわたって、磨き抜かれた音楽の、究極のかたちの一つであるクラシック音楽を「聖」、普段の生活の中に横溢するポピュラーミュージック、流行歌、はては機械音に至るまで様々な「音」のごった煮世界を「俗」、とすれば、スギテツは、「聖」と「俗」の音の世界を縦横無尽に駆け巡り、新たな音楽の世界を創り出してみせてくれます。

その自由な闊歩の軌跡は、そのまま、このデュオのキャリアにも反映されています。東京フィルハーモニー交響楽団と共演しているかと思えば、なんばグランド花月で、ピン芸人とタメを張るステージを展開。端正な燕尾服に身を包み、真面目な表情で演奏するのはクラシック×様々な音の世界のマッシュアップ(融合)から生まれる、抱腹絶倒の冗談音楽。大ホールでオーケストラを相手に堂々の共演の一方、浴衣掛けで、お客様と一緒になっての「宴会演奏会」をやってもみたり。

極と極、の間を、本気で身体を張っての往来を続けているお二人はまた、次世代の音楽ファンを育てるはたらきも担いつつあります。

全国津々浦々でのスクール・コンサート。コンサートの後には、その学校の校歌をピアノとヴァイオリンで演奏したCDを差し上げている、という気配りの細やかさ。お二人の活動は、NHKEテレ『音楽ブラボー』など、メディアの世界にも広がりつつあります。

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しかも、これらのことを、これ見よがしでもなければ、ことさらにアピールするわけでもなく、ただ自分が楽しい、と思うことを無心になさっている風がある。いわば、子供が夢中でいたずらに興じているような。そんな、純粋な喜びとワクワクが伝わってくるのです。

私たちの財団の活動も、楽しいことを、自分たちも心から面白い、楽しいと思いながら、ジャンルやかたちにこだわらず、自由闊達なやり方で提供していきたい。心から、そう思います。

スギテツ・デュオにあやかりたい。

そう思って、今回、ご多忙極まるスケジュールの合間を縫って、御出演をお願いしました。

いたずら、というのは、対象に本気の関心が向いていなければ、できないものです(古すぎる例えになりますが、全く興味のない女の子のスカートめくりをする男の子は皆無でしょう)スギテツの音楽は、いわば、真顔のいたずら、ともいうべきものかと思います。

音楽といたずらが大好きな男の子二人が、そのまま大人になられたような、スギテツ。9月16日には、彼らと共に、関西を拠点に活動する、若手精鋭演奏家による弦楽カルテットも加わります。極上の「真顔のいたずら」に、どうぞ、「ひっかかりに」いらしてくださいませ。