【声楽部門入賞2位(1位なし)・両部門総合2位―中村 里咲 さん】
東京音楽大学声楽専攻を首席にて卒業。
在学中に実技試験により特別演奏家コースに在籍。第24回宮日音楽コンクール最優秀賞及びUMK奨励賞。第36回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール第2位。第2回バーゼル国際声楽コンクール奨励賞。第2回国際声楽コンクール東京第5位。
学内オーディションによるソロ・室内楽定期演奏会、2023年度東京音楽大学主催卒業演奏会等多数演奏会に出演。
これまでに声楽を緑川まり、木下美穂子、釜洞祐子の各氏に師事。
現在東京音楽大学修士課程オペラ研究領域1年に在学中。
①今回のコンクールでの自分の演奏をふりかえって および 今回のコンクールに参加しての印象
この度はこのような歴史あるコンクールで受賞させていただき大変光栄です。
まずはこの場をお借りしてここまでご指導くださった全ての先生方に心よりお礼申し上げます。
このコンクールへの出場は学部時代からの憧れであり、いつか自分も大学院生になったら出場したいと思っていました。
とは言え日頃からオペラの勉強をする事が多く、歌曲には授業で親しむ程度だった為、歌い方やアプローチの違いに非常に苦戦しましたが、このコンクールを通してより深くフランス歌曲の魅力を学ぶことができたと感じております。
コンクール当日は予選、本選と合計7曲演奏させていただき、うち3曲はドビュッシーが若き頃にハイ・ソプラノ歌手であったヴァニエ夫人に贈ったと言われている歌曲集の中から選曲いたしました。
緊張はしましたがとても素敵なホールで私らしく歌えたのではないかなと思います。
本選終了後の結果発表では非常にドキドキしながら結果を待っていた気がします…!
まさか自分が2位で呼ばれるとは思ってもみなかったので本当に嬉しかったです。
この結果に恥じないようにこれからも精進していきたいと思います。
②フランス音楽との出会い(きっかけなど)
フランス音楽との出会いは学部一年生の時です。グノー作曲のオペラ「ロミオとジュリエット」を見てこんなに素晴らしい音楽があるのか。と大変感動したのを今でも鮮明に覚えています。
それからはフランスのオペラ作品を歌ってみたいと思う気持ちが強くなり、様々な作品のアリアを勉強しました。
そしてグノーは勿論、マスネ、トマ、ラヴェル、プーランク…と沢山の素晴らしい作品に出会い、フランス音楽ならではの音色や、言葉の響きの魅力に取り憑かれてしまいました。
③演奏家としての今後の抱負
将来的にはフランスへ留学をし、本場でフランス音楽を学ぶことが目標です。
そして1人の歌い手としてフランス音楽の、フランスオペラの素晴らしさを多くの方に伝えていけるようになりたいです。
まずは来年度、修士の第二課題ではA.トマ作曲 歌劇「ハムレット」から抜粋でオフィーリア役を演じる予定です。
日本ではなかなか一本通して上演される機会のない作品ですが、私なりに演じることができたらと思います。
今後も様々な場面で演奏活動をしていく予定です! 演奏会の詳細情報は随時SNSにてアップさせていただきますので、この素晴らしいコンクールでの受賞を機に私のことを知ってくださった方がいらっしゃいましたら、是非多くの方と音楽を共有できたら光栄です。
X(旧Twitter)@risa0630sing
Instagram chanteurisa_n
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- 【2024年度第54回フランス音楽コンクール】日程・会場
(課題曲はカンセイ・ド・アシヤ文化財団ホームページ https://kansei-de-ashiya.org/ 「12/01/2023 新着情報」に掲示)
《ピアノ部門》
・日程 2024年11月1日(金)予選 / 11月2日(土)本選
・会場 泉佐野市立文化会館「エブノ泉の森ホール」(小ホール)
《声楽部門》
・日程 2024年11月16日(土)予選 / 11月17日(日)本選
・会場 音楽サロン「ラ・カンパネラ」
詳細な募集要項は2024年1月下旬にカンセイ・ド・アシヤ文化財団ホームページに掲示予定。参加受付開始は2024年6月1日。
◆【2023年度第53回フランス音楽コンクール 本選演奏動画】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLhJiTnNI7-mYEhxUdyM6R6K9HaYYoKr_j