カンセイ・ド・アシヤ文化財団

気持ち新たにー第48回フランス音楽コンクールを終えて

こんばんは。代表理事の山田です。

晩秋の晴天に恵まれた金曜日、土曜日の二日間、芦屋市内にて、日仏音楽協会=関西主催「フランス音楽コンクール」が無事、終了いたしました。

フランス音楽に特化した内容のこのコンクールは、今年度で実に48回目を数えます。

「フランス音楽コンクール」の始まりは、こんなエピソードからだったそうです。フランス留学から帰国した、一人のピアニストが、日本国内のコンサートで、フランス音楽作品を演奏しました。ドビュッシーだったか、ラヴェルだったか。具体的な作品名は不明ですが、休符が入ったところで、まだ残りがあるにも関わらず、曲の終わりと勘違いした聴衆が大きな拍手をしました。この時、その場に居合わせた当時の在日フランス総領事が「これではいけない、日本の人々にフランス音楽をもっと知ってもらいたい」と仰ったのをきっかけに、「フランス音楽に特化したコンクールを開催しよう」ということになったのだそうです。

このエピソードに登場する「ピアニスト」というのが、当財団の前身機関の代表であった山田 忍(やまだ しのぶ)です。思い立ったら即行動、の彼女と、志を同じくする音楽家仲間やフランス大使館・総領事館のメンバーが「日仏音楽協会=関西」を設立し、コンクールの開催機関として動き出しました。最初の頃はヴァイオリン部門もあったそうですが、やがてピアノ部門と声楽部門の2部門におちつき、以来、今年度まで休みなく、毎年開催されてきました。その間、会場は、一時、京都の関西日仏学館(現 アンスティチュ・フランセ関西)に設定された時もありましたが、概ね、大阪は東住吉区にある文部省(当時)認定専修学校「関西ピアノ専門音楽学校」がその役目を担い続けてきました。この度、山田 忍の逝去と関西ピアノ専門音楽学校の閉校を受け、法人として新たに立ち上がった「一般財団法人カンセイ・ド・アシヤ文化財団」のバックアップのもと、兵庫県芦屋市の地にて初めての開催となりました。クラシック音楽のための瀟洒な施設Japan Music Center (Salon Classic)にて行なわれたコンクールは、二日間にわたり、出場者と審査員双方の熱意と真剣な想いが交錯する、静かな熱気に包まれました。

二日目の両部門本選後、会場近くのイタリア料理レストラン「リストランテ・カルボナイア・アルベルゴ」で開催された受賞者発表レセプションでは、出場者が審査員に熱心に講評を求める場面や、会場オーナー夫妻、協賛企業・団体からお越しいただいた皆さま、審査員、出場者の間での親しい会話など、和やかな中にも熱い空気がみなぎる、密度濃いコミュニケーションが展開されました。

新体制での、最初のコンクール開催でしたが、お陰さまで滞りなく全日程を終えることができました。素敵な会場を二日間にわたりご提供くださいました、Japan Music Centerオーナーの中西御夫妻さま、御協賛企業・団体の皆さま、そして今回コンクールにご応募くださいました皆さまに、心から御礼申し上げます。これからも、さらに充実した、レベルとクオリティの高いコンクール運営を目指してまいります。

なお、来年度のコンクールも再び芦屋市内にて、今年度と同時期(11月上旬)の開催を予定しております。詳細決まり次第、こちらのホームページにて掲示いたします。