カンセイ・ド・アシヤ文化財団カンセイ・ド・アシヤ文化財団

flowers from Hokkaido

こんにちは。代表理事の山田です。

このところ、各地で気温が下がり、にわかに向冬の気配が増してきましたね。おりしも、紅葉シーズンたけなわ、この連休には紅葉狩に行かれている方も多いのではないでしょうか。

先頃、北海道からお花を贈っていただくことがありました。札幌から届いたその花束は。

紅葉の赤にも負けない、深紅のばらの花束。

彼の地に住んでおられる、お義母さんからのプレゼントです。

「遠いから、何もしてあげられないけれど・・・」と仰りながら、毎年、私の誕生日の季節にこうして花束を届けてくださいます。以前はピンクや黄色のばら、スイートピーなど色々なお花をとりまぜて、毎回違った色合いのブーケでしたが、母が亡くなってからは毎回、紅ばらの花束を下さいます。

この深紅のばらの品種名は、"Piano"。北海道は当麻(とうま)町というところで、黄土さんという栽培農家の方が育てておられるそうです。夫と私が出会った時点で、既にお義父さんの闘病生活を支えておられたお義母さんは、札幌を離れることができないと仰って、私たちの関西での挙式にもお越しになれませんでした。私の母とも、遂に一度も会う機会がないままでしたが、ご自身も合唱の素養と経験がおありになるお義母さんは、母の演奏活動を応援してくださり、母のリサイタルには必ず楽屋にお花を届けて下さいました。

「当麻でね、作っている、北海道ならではのバラがあるのね。それがね、お母様が大好きな真っ赤な色なの。しかもね、名前がピアノっていうの」だから、これを送るわね、と、毎回送って下さるそれは、深みを帯びつつも、クリアで明るい色合いの紅ばらでした。しかも、寒冷地で育ったせいか、非常に丈夫で、楽屋見舞いにいただいた他の花束が、日が経つにつれて萎れていく中で、いつも最後まで生き生きとし続けていました。

「お母様は逝かれたけれど、遺されたものは様々なかたちで生きていくから・・・」と仰って、以来、毎年この季節に"Piano"の花束を届けて下さいます。お心遣いが心に沁みるbirthday presentです。

また、お立ち寄りくださいませ。

※ 当麻町の栽培農家、黄土さんと、バラ"Piano"にまつわる記事が当麻町通信のHPに出ていましたので、リンクをはっておきます。ご関心有る方はご覧下さい→(☆をクリック)

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